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2009年6 月 5日 (金)

Walk your city: 旅上

Travelling_companions

「旅上」

ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくときみづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若葉のもえいづる心まかせに。

作:萩原朔太郎(1886-1942)『純情小曲集』より

Image: The Travelling Companions by Augustus Leopold Egg

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*6月は初夏の美しい季節ですね。あなたの「きままな旅」はどんな旅になるでしょうか?

2009年5 月 1日 (金)

Walk your city: 我が放浪

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「我が放浪」

俺は歩いた 破れたポケットに両手を突っ込んで
外套もポケットに劣らずおあつらえ向きだった
大空の下を俺は歩いた ミューズを道案内にして
何たる愛の奇跡を俺は夢見たことか

一張羅のズボンにもでっかい穴があいていた
俺は夢見る親指小僧よろしく道々詩に韻を踏ませた
俺様の今夜の宿は大熊座
あちこちにきらめくは我が星座

俺は聞き入る 道端にしゃがみ込んで
九月のこの良き夕空に浮かぶ星たちのささやきに
すると夜露がワインの滴となって俺の額を濡らし

俺はいよいよ韻を踏むのに夢中になると
膝を胸に引き寄せて竪琴のように抱え込んでは
靴の紐を引っ張って楽器のかわりにしたのだった

作・Arthur Rimbaud(アルチュール・ランボー、詩人、フランス)

Image:Travel Drawings/The How and Why Library

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*「放浪は人間の性である」とブルース・チャトウィンは言います。
この連休、思い切って行ったことのない街へでかけてみませんか?

2009年3 月20日 (金)

汽車に乗って

Spring

清水あすかさん(詩人)が‘春を感じる詩’を紹介してくれました。

汽車に乗って
あいるらんどのような田舎へ行こう
ひとびとが祭りの日傘をくるくるまわし
日が照りながら雨のふる
あいるらんどのような田舎へゆこう
車窓(まど)に映った自分の顔を道ずれにして
湖水をわたり 隧道(とんねる)をくぐり
珍しい少女や牛の歩いている
あいるらんどのような田舎へゆこう

作 丸山 薫 (1899-1974)

Image: "It's Spring!" by ABF


*今日は春分の日、いつもより余計に春を気にかけてみました。

みなさんが春に気づく瞬間はどんな時ですか?

2009年2 月21日 (土)

Photo_3

東風(こち)吹かば
匂いおこせよ
梅の花
主(あるじ)なしとて 
春を忘るな

菅原道真
(845-903日本の漢詩人、政治家)

絵・歌川広重
Plum Estate, Kameido(ブルックリン美術館所蔵)

*太宰府天満宮は梅が満開だそうです。みなさんも今シーズン、もう梅を見かけましたか?
「梅」にまつわる句や詩を教えて下さい。

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